【Mac】スリープが勝手に解除されてしまうトラブル



iMacを使用しています。
Macはいちいち電源をシャットダウンせずスリープで使用することを推奨していますので、御多分にもれずそのように使っているのですが、いつからか「スリープをかけても数秒後に勝手に解除されてしまう症状」が生じるようになりました。

今回はその原因と解決方法についてです。


■ スリープ解除の要因いろいろ

Macのスリープがきかなくなる原因は一つではなく、いろいろあるようです。

OSサイドのアップデートでの仕様変更や機能追加などでそういう事態になることもあるようですが、主なところでは以下のような要因があります

★システム環境関連

要因(1)
「省エネルギー」設定で「ネットワークアクセスによるスリープ解除」にチェックが入っている

→これによって起こるスリープ解除は約二時間おきの断続的なもので、コンソールで確認すると kernel[0]: Wake reason: RTC (Alarm) という表示が確認できると思います。

システム環境設定>省エネルギー>ネットワークアクセスによるスリープ解除でチェックを外せば解消されます。

要因(2)
「省エネルギー」設定で「スケジュール」が指定されている

→これはもちろん自分で指定しない限り自動でなされるものではないですが、過去にそういう設定をしていないかの確認は必要かと思います。

要因(3)
「共有」設定で各種共有にチェックが入っている

→他機器との共有設定によりスリープ解除が許可されている場合には当然原因の一つになります。システム設定で共有の設定がどのようになっているかの確認が必要になります。

要因(4)
「Bluetooth」設定の「詳細設定」内の「Bluetoothデバイスがスリープを解除することを許可」にチェックが入っている

→Bluetooth関連機器にはマウス、キーボード、ヘッドセット、iPhoneやiPadなどの携帯端末などが挙げられ、これらとの連動によってスリープが解除されることがあります。自分がどのくらいBluetooth機器を所有し動作させているかの把握が不可欠ということになりますね。

要因(5)
「省エネルギー」設定のコンピュータおよびディスプレイのスリープタイマーが「しない」に設定されている

→スリープに入るための待機時間を設定することで動作するようになります。

その他の要因  

要因(6)
USBハブやUSBケーブルがノイズを感知して解除される

→ノイズ感知の多くはUSBデバイスをスリープ中に抜き差しするなどによって起こるものが大半ではないかと思います。

もしくは外部USB機器が接続されている場合に「ディスクへのアクセスが 1 分間に少なくとも 1 回」あると待機状態に入らないということもあるので、その動作についても検証してみる必要はあるでしょう。

要因(7)
アプリの中に解除させるプログラム動作を行っているものがある

→これについては個々人がどのようなプログラムやアプリケーションを導入しているかによって事情が異なると思いますので、それぞれに動作を確認してゆく必要があるかと思います。基本的にはコンソールでスリープを解除しているプログラムを特定することで解決できるかと思います。


これらは使用している環境によって色々と動作に差異があるので、必ずしも、各人で同様に不具合がでるとは限りません。

あらかじめお含みおきください。

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参考URL:アップル公式

Mac OS X:Mac がスリープしない、またはスリープモードを持続できない理由



■ 私記:

私のOS環境は10.8.2 MountainLion(記事執筆時点)です。iMac2011は初期インストールOSがSnowLeopardで、Lionを経て今に至ります。

BootCampでWindows7を利用していますが、こちらのハイブリッドスリープではスリープが勝手に解除される症状はありません。

外部ストレージは2台接続していますが、いずれも本体の電力状況に準じてスリープモードに自動的に切り替わるものです。

ネットワークは無線LANを使用しています。キーボードは有線で、マウスのみBluetoothのMagic Mouseです。そのほかに連携するモバイル機器にiPhone4SとMacBook Air2012、ポメラDM100などがあります。テレビやその他の連動するネットワーク機器などは使用していません。

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さて、スリープが勝手に解除される症状のことです。寝る前にスリープにして横になると、すぐに「ウィーン」とスリープが解除される音が聞こえてきます。一度立ち上がると、もう自動でスリープになることなくずっと動作したままです。省電力設定は完全に無視されています。ディスプレイのスリープだけは機能しているので画面は暗いままです。HDDやファンだけが動作しているようですね。

いくら動作が静かなMacといえど、就寝中はうるさく感じますし「スリープをかけたはずなのに!」といういらだちも手伝って一層腹が立ってきますよね?そういう日が何日も続きまして、これでは精神衛生上良くないので、しかたなく毎回シャットダウンするようにしていました。電源を落とせばさすがにゾンビのように蘇ってくることはありません。

しかし・・・それではせっかくあるスリープ推奨の恩恵を享受できないですし、なにより、未解決のトラブルを抱えたままマシンを使うというのも気持ちが悪いものです。気持よく便利に使えなければ道具もその価値半減です。これは何とかしなければならん!ということで、原因を突き止めることにしました。

結論から申し上げると、上で挙げた要因のうち(4)の「Bluetoothデバイスがスリープを解除することを許可」のチェックを外すことで症状は解消されました。上の要因を1つずつ検証してみてのことです。

でもBluetooth関連の何がスリープを妨げていたのでしょうか。ありがちなのはMagic Mouseやキーボードなどの僅かな動きを感知して解除されてしまうというものでしょうが、マウスの電源を切っていてもそれは起こりましたし、キーボードはそもそも有線です。ポメラは勝手に連動しませんし・・・。

なんと、原因はiPhoneでした。

iPhoneの環境設定でBluetoothをOFFにしたら、スリープの妨げはなくなったのです。

考えてみるとMacの「Bluetoothデバイスがスリープを解除することを許可」のチェックが入っていても、これまでスリープが勝手に解除されることはなかったのです。あるとき、iPhoneでBluetoothキーボードを利用するために「Bluetooth機能をON」にしました。思えばそれからスリープ解除の症状は表れるようになっていたように思います。

ですから、iMac側の設定で「Bluetoothデバイスがスリープを解除することを許可」を解除せずともiPhoneの方でBluetoothさえ切っておけば、特に問題がないということです。Bluetoothのチェックを外すとBluetooth接続のマウスやキーボードからスリープの解除ができませんし、不便も生じますから、そのほうが良いように思います。

私のケースはこんな単純な事情でしたので、もう少し複雑な環境で同様の症状が出ている方には役に立たない情報かもしれません。
でも、もし似たような状況の方はぜひお試しください。

BluetoothをONにしたままですと、iPhoneのバッテリーの持ちにも影響するようですので、使わないものを極力OFFにしておくのが良いということですね。